父はたびたび高熱を出していました。
初めて高熱が出たとき、家族は驚きと不安でいっぱい。
それは、ここまで付きっ切りで介護してるのだから風邪なんか引くわけない、
と一種の思い込みが家族全員に、無意識にあったからだと思います。
ある日の夜、父がいつもと様子(行動)や雰囲気、言動が違うので
母は「何かおかしいな」と思ったものの、日々の疲れからそのまま眠りにつきました。
「また認知症状が進む前兆かなあ?」という今までの経験則からくる
予測もあったようです。
過去に、認知症状が進む前触れとして似た様子を母は見ていたからです。
ですが、いつも通りだと父が眠りに就いてから1~2時間に一度は起きてきて、
「用を足したい」「どないしたらええんや?」などと言い、
母は起こされるのですがこの日は無い・・・。
心配になって夜中に母が様子を見に行くと、父の身体はとても熱く
熱を測ると39.5度!!
母は「これは何かやばい」と感じたらしく、焦った母は即座に父に声を掛けました。
すると反応はある。
「すぐタクシーで病院に行こう」と父に言って起きさせ、歩いてもらおうとするも
足がもつれて歩けない状態。
やむなく救急車を呼ぶはめに。
その後、病院ですぐに肺炎や感染症の検査をするも異常なし。
あらゆる検査結果のデータの中で唯一、以前もこのブログで紹介しましたが
” 好酸球 ” の数値が高いので、その精査と、もう一度念のために発熱原因を調べる
ため、このときは入院となりました。
でも結局、高熱の原因は分かりませんでした。
2日ほど経つと熱は下がりそのまま退院しましたが、
父はその後も何度か高熱を出しては検査(入院)をし熱が下がって退院、というループ。
※ 父が亡くなる少し前からは誤嚥による発熱がありましたが、
それはここでは除外します。
そんな何度も発熱してるんやから、何かは分かるやろーと思うのですが・・
でもやっぱり・・・
結局、高熱の原因は分からなかった
のです。
誰もが知る認知症の原因や治療方法については、現段階では確立されていません。
ですが、今は原因が全く分からない上記のような父の症例もいつかは・・
(未来の医者が話すイメージ)
” 認知症の※※くらいの段階になると、※※という理由で急な発熱が
出てくるときがあるんですよ。でもこれを服用すれば心配する必要はありません。
自宅でしばらく様子を見てあげて下さい。”
と周知の事実になる日がやって来るかもしれません。
それまでに僕たちが出来ることと言えば、こんな症状が出ました、こうしたら症状が
緩和されました、という現場の声を、一人でも多くのお医者さんに聞いてもらうこと
だと思っています。
その日が来るまで、知る限り、出来る限りの情報は発信し続けたいと思います (*^_^*)