母と言い合いのケンカをすると、決まってそのときはシャキッと認知症症状が出ずに
健常だった頃の父に戻っている。たぶん怒りや興奮の感情が集中力を生んで、
瞬間的に認知症を凌駕するのだと感じていました。
↓ 怒っているときの父の頭の中のイメージ (普段以上のパワーを出せる状態)
ですがその後は認知症状がひどく表れる、そんな事が多かったように思います。
幻覚を見ている時間や、何だかぼうっとしている時間が長くなったり、
デイケアに行く前の着替える時間がいつも以上に掛かったり・・・・
ですがこれは認知症でない人でも同じだと思うのです。
ケンカしたり嫌な事があったりすると、やる気が一気に喪失したりしますもんね。
これは根本的には相手に自分が認められていない、自分の承欲求が満たされていない事
が原因だったと思うのです。
父も母とケンカや言い合いをして、母に認められていない、自分は孤独だ、
誰も自分の事を分かってくれない、
と感じた結果として認知症症状がいつもより多めに出たのだと。
現にそのあと母と和解すると、比較的すぐに落ち着く。
こういう事は1度や2度では無かったので、認知症であっても心の状態が身体に
素直に出るのだなと実感しました。
(それを分かっていなかった自分が愚かで恥ずかしいです)
だって認知症になっていても、パーキンソン病になっていても、脳が自分の思う通りに制御しにくくなったり、身体も自分の思う通りになかなか動かせなくなっている
だけで、心は僕たちと同じですもんね。当たり前です。
認知症の本人のこと、気持ちや心を考え、周囲の家族、介護者も行動することが
共に寄り添い生きていくコツだと思います。