寄り添い生きる。

自律神経失調症(全般性不安障害)、自分自身に寄り添い生きて行くブログ

父親の認知症

2,3年ほど前から父親認知症になり、

主に父と同居している母親がメインで

介護してくれていましたが、

ある日突如、40度近くまで発熱し急遽入院。

結局原因が分からず退院となりましたが、退院後、

すぐにまた発熱……。

 

その後また入院となりましたが、

またもや原因がはっきりせず。

 

その頃には父の認知症が急速に進行してしまったあとで、

唾液を飲み込むことすら困難な状態。

(父は認知症とともにパーキンソン病も発症しています)

今は点滴をしながらの入院生活を送っています。

 

振り返るとこれまでに色んなことがありました。

 

そしてそれら体験の多く、父親は僕たちに色んなことを

教えてくれました。

 

今日はその中のいくつかを紹介したいと思います。

 

1. 何か出来るから価値があるんじゃなくて、

「生きていてくれる」だけで価値がある。


入院する前の父親は日々どんどん

出来ることがなくなっていきました。

これが僕たち家族が

なかなか受け入れられないことの一つでした。

でもある時、父が今この瞬間も生きていてくれるだけで、

安心している自分に気付きました。家族皆そうです。

このような状況にならなければ気が付かないというのは

自分でも本当に情けない話だなと思いますが、父が

教えてくれた大切なことだと思っています。

 

 

2. 過去を見て原因を探っても現実は何も変わらない。


母親はある日を境に、ようやく少しづつ父の現実を

受け入れられるようになっていきました。

でもまだ未だに受け入れられていない部分もあって、

そんな時はすぐに過去に遡って、

あの時のこれがあかんかったのでは?

あの時もっとああしてれば、と言ってます。

でも……そんなんいくら言っても考えても

現実は変わらへん。

大事なのはこれから、今からどうやっていくか、

今できることをやる、なのです。

 

母がその思考に至ってからは小さなことですが、

母に取って最も苦手な、変えること、

チャレンジすること、

試してみること、とにかく何か動いてこれからを

変えようと、

そういう前向きな姿勢が出せるようになりました。

一番の驚きは、高齢にも関わらず母親の性格が、

行動が、少しづつ変わってきたことです😄

 

これは一番嬉しかった。


 

3. 相手の視点で考えること


認知症の父の主な症状に幻覚、妄想があります。

昼夜問わず目の前に誰もいないのですが居ると言ったり、

その方と会話しようとしたり、

急に全く理解できない話をしたり、

虫がいると大騒ぎしたり……パターンは色々です。

これは本当に周囲の人にとってはショックでして。

特に何日も寝れていないときに言われるともう…

何だか絶望してしまいます。


ですが、もうしんどい、耐えられない、

もうこの際父の言うことをハナから「ちがうやろ」と

否定するんやなくて、どっぷり相手の世界に入って

とことん付き合う、という風にやり方を変えた

時期がありました。

とことん話を聞くようにしたのです。
すると、無秩序と思い込んでいた父の話す内容にも

少し繋がりがあることが分かりました。

普通に考えるとおかしいかもしれませんが、

父の言っている話の内容の場所に、仮に自分が

置かれているとしてどう思うかを考えると、

父の言うことは大きくは外れていないように

思えるのです。

 

その事を伝えると本人も、

ああやっと分かってくれたか🙂

と言うような顔をする。
(当たり前なのですが)父は父の見ている世界で

生きているんだな、

と思ったのを覚えています。


相手の視点に立って考える、

というのはよく聞く言葉です。

ですがこれを本当に日々実践するとなると、

難易度はかなり高く感じました

(あくまで僕たちにとってです)。

家族であるにも関わらず、

なおかつ追い込まれてやっと辿り着いた、

という感じでしたので(勉強不足です)。

しかしこの、相手の視点で考えること、

というのは本当に大事なことなのだと痛感しました。

 

私が見ている風景と、他の人が見ている風景は

同じでは無い。


だから、一度はどっぷりと相手の世界に入り込んで

その世界を見るという事は、

色んな対人関係において大切なことなんだと

気付かせてくれました。